がさつな人の心理や特徴
場の空気が読めない
がさつな人というのは、細かいところにまで気が回らないため、集団で行動しているときは常にどこか浮いた存在になりがちです。
そして当然ながら他人に対する気配りも全くできないので、身の回りではいつもトラブルが絶えません。
つまりがさつな人の最大の特徴は、「場の空気が読めない」という部分だと断言可能なと思います。
さらにタチの悪いところは、そのような一面を本人が全く意識していないといった部分です。
自覚していればまだ反省を促したりとやり様があるのですが、本人には悪気のかけらもないため、何か忠告したところでムダ骨に終わってしまうことがほとんどだといえます。
周囲の人たちにはハッキリと場の空気が読めないことがわかっているのですが、それを本人だけが理解していないわけです。
がさつな人はそんな特徴を持っていますから、普通に付き合っていくだけでもかなりの困難が立ちふさがります。
ぶっきらぼうな物言いに腹が立つこともあると思いますし、言われたくないセリフを投げかけられて憮然とすることも多々あると思います。
なのでがさつな人とは、なるべく距離を置いて付き合うのが正解です。
他人の話を聞いていない
非常に残念なことですが、がさつな人というのは基本的に「他人の話を聞いていない」という大きな特徴を持っています。
元々何かを考えるといった行為が苦手なこともあり、他人の話を聞いたところで自分自身の役には立たないと信じているからです。
もちろんプライベートな空間であればそんな特徴も笑って済ませられるのですが、問題なのはたとえば仕事のときでも全く変わらないという点になります。
がさつな人は考えることが苦手で、さらに他人の話も聞いていないわけなので、当然ながら仕事上でのミスも圧倒的に多いのです。
さすがに仕事でミスを連発されるような状況になると、周囲の人も笑って済ませるわけにはいきません。
しかしがさつな人にどれだけそのような特徴を改めるよう進言しても、ほとんどのことで効果が見られないのが現実です。
つまりそれほど他人の話を聞かないという特徴が身に染み付いており、矯正するのは難しいと言わざるを得ません。
あなたがもしもがさつな人と一緒に仕事をすることになったときは、以上の点に十分注意するようにし、ミスの責任を連帯で負わされないようにしましょう。
声がやたらと大きい
がさつな人のほぼ全員に共通する特徴といえば、それはやはり「声がやたらと大きい」といった部分ではないと思いますか。
もちろん本人は特に意識してそうしているわけではないのですが、周囲の人たちからすると、やかましくてたまらないというのが本音です。
さらにその大きな声によって相手を威圧してしまうことにもなりますので、気づいたときにはみんなから嫌われているといったことも決して珍しくはありません。
特に女性は威圧感のある人が苦手ということも多いため、まず間違いなく敬遠されてしまうと思います。
しかしどれだけそのような特徴について注意をされたとしても、本人がそれを聞き入れることはまずないといえます。
どうしてならがさつな人は元々性格も荒っぽく、悪い意味で自分自身を曲げたがらないからです。
なので、周囲の人たちに可能な大声対策といえば、「ただ耐える」しかありません。
たいへん迷惑な話なのですが、それが直視しなければならない悲しい現実だといえると思います。
もしもあなたが最近少しでも自分自身の声が大きすぎると感じていたら、それはがさつな人になりかけている状態かもしれませんので、十分注意するようにしてください。
面倒くさがり
振る舞いががさつになってしまう原因は、とにかく「面倒くさがり」であることが多いです。
まずがさつな人の多くは、整理整頓が苦手です。
使ったものは元の場所に戻すのは整理整頓の基本中の基本ですが、それが億劫に感じてしまい、できないのです。
基本ができていないので、部屋や引き出し、鞄の中などいろいろなところが散らかってしまい、それを見た周囲の人からも「がさつな人」と思われてしまうのです。
また、字が汚い人にもがさつな印象を抱きがちです。
字に自信がなくとも、落ち着いてトメ・ハネ・ハライをきっちり抑えつつ丁寧に書けば、それほど汚い字にはならないはずです。
よく「字はその人の性格を表す」と言いますが、それらができていない汚い字を書く人は、まさにがさつな性格をしているといえると思います。
また、面倒くさがりな人は、人とのコミュニケーションも面倒くさがってしまいがちです。
とくに、メールやラインなどのツールを使った連絡は、返信を先延ばしにしてしまうこともしばしば。
きちんと連絡をとれないようでは、相手から「がさつな人」と受け取られても仕方がありません。
開き直っている
がさつな人の心理状態は、「自分自身はがさつである」と認識しているにもかかわらず、開き直っている状態であることが圧倒的に多いです。
がさつでない人は、少しでも心当たりがあれば
あの振る舞いはがさつだったな、と自ら反省することがあります。
他人に指摘されるようなことがあれば、恥じ入り、もう二度としないように気をつけます。
しかし、がさつな人は、まず自分自身では気づかないことが多いです。
気づいているときも、特に気に留めず、「このがさつさも私らしさの一部だ」という考えを持っていることさえあります。
そして、他人から指摘されても聞き流したり、笑ってごまかしたりして、なかなか行いを正そうとしません。
反対に、指摘してきた人には「神経質すぎる」と反撃するときもよくあります。
基本的に神経がこまやかであることをよく思っていません。
例をあげるといつも部屋をピカピカにしている人がいたら、「綺麗すぎて全くくつろげない」などと思っていることもあります。
また、人の気持ちにも鈍感で、悩んでいる人の気持ちがわからず、「気にしすぎだよ」などと言ってしまいがちな面もあります。
そんな、がさつな人の口癖は「まあ、いっか」。
がさつな人というと、無神経で、雑、粗暴な人という印象を受けますが、よくいえば、おおらかで気取らない人という見方も可能なのです。
不器用である
悪気はないのにがさつな振る舞いばかりしてしまう、「不器用な人」もいます。
例をあげると、ものを壊したりなくしたりしてばかりの人がいたら、ものの扱いが雑な、がさつな人だと思ってしまいがちです。
しかしその人はADHDなど、注意深くするのが苦手な性質の、不器用な人である可能性もあるのです。
字が下手くそで、普通に書いているつもりでも汚く見られてしまう人もいます。
時間を計画的に使うのが苦手で、いつも余裕がないせいで、行動が雑になってしまったり、すみずみまで配慮できなかったりする人もいます。
これらも、不器用ゆえのがさつさであるといえると思います。
不器用であるがゆえに、がさつな振る舞いをしてしまったとしても、謙虚であったり、心から反省したりと、性格自体ががさつでなければ、「がさつな人」という烙印を押されるのは免れられるかもしれません。
しかし、誤解されやすいのは言葉が不器用な人です。
言葉が足りなかったり、言い方がぶっきらぼうだったりすると、雑で粗暴な印象を与えてしまいがちです。
愛情をもっているのに、照れてうまく表現できず、わざわざがさつな振る舞いをしてしまうシャイな人もそうです。
がさつな人と誤解されないようにするためには、日頃から自分自身の「本心」を見せるよう心がけたいものです。
不器用なりにでも本心が伝われば、がさつな振る舞いをしてしまったとしても、許してもらえるかもしれません。
がさつな人が嫌いなときの対処法
行動をコントロールしてあげる
嫌いな人とは距離を置いたり関わらないようにするのが一番ですが、付き合っていかなければならない相手であればそういう訳にもいきません。
がさつな人に対して嫌いだと思う行動としては、計画性のなさや仕事の正確性のなさが挙げられると思いますが、そういう人をただ嫌いなのでという理由で放っておいてはこちらにも悪影響が出てきてしまうことがあります。
嫌いなのでこそ不快感を覚える行動を取ることがないように、時にはコントロールしてあげることも大事です。
まず、行き当たりばったりな行動が目に余るときにはこちらから計画を提案をし、その通りに動いてもらわなければ周囲に多大な迷惑を与えてしまうことを念を押すようにします。
その上でスケジュール管理ができているのか目を光らせておき、サボっているようであれば注意をしてください。
嫌いな相手に言うことなので、口煩くなっても気まずくなる心配をしなくて済みますし、そのときはそのときです。
また、正確性を求められる作業は大抵のときミスを連発しますので、そもそも大事な仕事を頼まないのが一番です。
何かやりたがるようでしたら、失敗ばかりで任せられない旨をはっきりと伝えるようにしてください。
基本的にはこちらから「あなたは信用できない」という態度で振る舞えば、大抵大人しくしていてくれます。
そもそも期待をしない
がさつな人とは合わない、どうしても好きになれないというときには、相手とは価値観が全く異なるのだと自覚して何をするときにもその人には期待をしないでください。
自分自身が「これが正しい」と思っている振る舞いとは異なる態度が目につくからこそ、嫌いだという感情を持ってしまうのです。
がさつな人を嫌うのは真面目で几帳面なタイプに多いのですが、そのような相手に自分自身と同じようなことをさせようと思ってもまず不可能ですし、可能なと思って期待することもほとんど無意味です。
自分自身と同レベルのことをさせようとつい望んでしまうのですがその通りにならず、余計にストレスやイライラを募らせてしまいます。
はっきり言って一人で空回っているだけですので、最初から相手に求めるハードルを思いっきり下げておいて、相手に対して何も求めないようにしてしまいましょう。
なおかつ、可能なだけ頼みごとをしない、こちらに関わることは何もやってもらわない、一緒に仕事をするときなども自分自身1人で2人分の作業をやる気持ちで臨みます。
そうした態度でいてばがさつな人でも空気を読んで、自分自身なりに慎重に行動をしようとしてくれる可能性が高まります。
がさつな行動を控えたら褒めてあげる
がさつな人というのは「こうしたほうがいい」「こうして欲しい」という注意に関しても大雑把に受け止めて、深く考えようとしないのが非常に厄介で、なのでこそがさつな言動を繰り返します。
ですが、「人に不快に思われる行動をしてしまった」ということは理解可能です。
できれば、何がどういけなかったのか注意をするだけに留まらず、がさつな言動を控えて問題なく行動ができたときに大げさなくらい褒めてあげると、単純に嬉しいので自分自身から注意深く行動をしてくれやすくなるのでおススメです。
嫌いな人を褒めるのは気持ち的な葛藤もあると思いますが、少なくともがさつな行動をされて不快な思いをするよりはマシと思います。
がさつな人はとても素直なので、いいところを認めてあげれば周囲の人に喜んでもらえる行動をしようと頑張ってくれるようになります。
不快感ばかりが募り、がさつな人に注意ばかりしていて嫌な人間になったような気がするというときには、とくに褒めてあげることを意識することでポジティブに頭を働かせて自分自身の気持ちもコントロール可能です。
嫌いな人には言わないであろう「ありがとう」という言葉一つかけるだけでも、だいぶ相手へのマイナスの気持ちが軽くなるものです。
がさつな言動をしたらリアルタイムで指摘し、自分自身のがさつさに気づかせる
がさつな人には「そもそも、自分自身ががさつであるという認識がない」ということが少なくありません。
自分自身のがさつさに気づいていないのなので、がさつさを改善することは不可能と思います。
そこでおススメしたい対処法は、がさつな人ががさつな言動をしたなら、その場でそのことを指摘し、「がさつな自分自身」に気づかせるというやり方です。
たとえば、静かにしているべき環境なのに、大声で話かけてきたとしましょう。
そうしたら、こちらは可能なだけ小さな声で、「ここは大きな声を出すべきシーンではない」ということを説明し、「あなたは今、この場にそぐわない大声を出している」と指摘するのです。
がさつな人というのは、神経が鈍感なため、TPOを考えることが苦手です。
なので、どんな状況にあってもマイペースの言動をしてしまいがち。
そこで、「今、あなたはこの場にふさわしくない言動をしていますよ」ということを、気づかせる必要があるのです。
一度の指摘で改まることはないと思います。
なので、本人が自分自身で気づくことが可能なようになるまで、気長に、繰り返し指摘するようにしましょう。
「子どもしつける」というような意識を持って対処することをおススメします。
はっきりと「不快宣言」をする
たとえば、会社の同僚ががさつな人で、しかもデスクを並べて仕事をしているとしましょう。
そういうことでは、日々、その同僚によって不快な思いをさせられ、ストレスを溜めこんでしまうことになりがちです。
精神的なストレスから、体調不良になることもありえますから、より強い対処をする必要があると思います。
もし、あまりに不快に感じられて、がまんできないような状況にあるなら、本人に直接「あなたのがさつな言動を不快に感じている」ということを告げるという対処法もあります。
相手が同僚やクラスメートなどのときは、ケンカをするわけにもいかないと思いますから、「あなたのこういうところが、少し不快に感じられる」というように、冷静かつ具体的に説明するといいと思います。
前項で説明したのは「がさつな言動をしていること」に気づかせるという対処法でしたが、こちらは、「自分自身のがさつな言動が人を不快にさせている」ということに気づかせる対処法なのです。
これも、一度では効果がありません。
一度であらたまるような神経の持ち主なら、そもそもがさつな言動はしないのです。
何度でも「不快宣言」をすることで、少しずつでも改善していくはずなので、粘り強く訴え続けるといいと思います。
可能なだけ距離を置いて、関わらないようにする
これまで説明してきた対処法はいずれも時間がかかるものです。
なので、効果が上がるまでは不快な思いを繰り返しさせられることになると思います。
それを避けるためには、相手と可能なだけ距離を置いて、関わらないようにするのが一番です。
もし、そのがさつな人が近所の人だったり、サークル仲間というような関係であれば、物理的に距離を置いて、その人に近づかないようにしましょう。
その人との物理的距離が近ければ近いほど、そのがさつさが不快に感じられるものです。
なので、なるべく遠く離れているようにすれば、不快な思いをする機会はまちがいなく減少します。
「そうはいっても、がさつな人が職場の同僚で、物理的な距離を置くことはむずかしい」ということもあると思います。
そのときでも、必要以外のコミュニケーションをとらないようにしたり、飲み会や会社のイベントなどで、可能なだけ離れたポジショニングをすることで、不快な思いをする機会を減らすことは可能です。
こちらがよそよそしくして、必要最低限のコミュニケーションしかとらないようにすれば、関わる機会が減りますから、それだけ、不快な思いをすることもなくなるはずです。